ヨコハマタイヤ・プロギア・レディース最終日(15日・高知県土佐CC=6217ヤード、パー72)首位に3打差の5位から出た鈴木愛(20)=セールスフォース=は68で回って李知姫(36)=韓国=と通算9アンダーでトップに並んだが、プレーオフ3ホール目で敗れてツアー通算2勝目を逃した。李知姫は3年ぶりの通算18勝目で、開幕戦のテレサ・ルー(27)=台湾=に続き、外国選手の優勝。アマチュアの勝みなみ(16)=鹿児島高1年=は56位だった。
2勝目が遠い。鈴木が、初体験のプレーオフで散った。昨年9月の「日本女子プロ」を大会最年少で制したシンデレラが今季初優勝を逃し、悔し涙がにじんだ。
「プレーオフは楽しかったけど悔しい。とにかく誰にも負けたくない。一番を取るだけです」
会場のある高知の隣の徳島出身。今季最初で最後の四国での試合に燃えていた。ジュニア時代は80以上のスコアもたたき、「もう回りたくない」と打ちのめされたコースにはリベンジ成功。だがプレーオフ3ホール目に、李知姫に9メートルのバーディーパットを決められ、頂点は逃した。
昨季は賞金ランク13位に躍進も、「日本女子オープン」など3試合で首位から出た最終日に失速した。今季の目標は「年間3勝」を掲げる。「とにかく3つ勝ちます」。この悔しさが、20歳の女王候補の新たな起爆剤となる。
2勝目が遠い。鈴木が、初体験のプレーオフで散った。昨年9月の「日本女子プロ」を大会最年少で制したシンデレラが今季初優勝を逃し、悔し涙がにじんだ。
「プレーオフは楽しかったけど悔しい。とにかく誰にも負けたくない。一番を取るだけです」
会場のある高知の隣の徳島出身。今季最初で最後の四国での試合に燃えていた。ジュニア時代は80以上のスコアもたたき、「もう回りたくない」と打ちのめされたコースにはリベンジ成功。だがプレーオフ3ホール目に、李知姫に9メートルのバーディーパットを決められ、頂点は逃した。
昨季は賞金ランク13位に躍進も、「日本女子オープン」など3試合で首位から出た最終日に失速した。今季の目標は「年間3勝」を掲げる。「とにかく3つ勝ちます」。この悔しさが、20歳の女王候補の新たな起爆剤となる。
女子プロゴルフのレギュラーツアーが今週末開幕。第3戦のTポイントレディス(20日開幕・佐賀)に今年プロ転向した山梨学院大ゴルフ部の村田理沙(1年)が参戦する。村田は新人プロの登竜門と呼ばれる1月のグアム知事杯(グアム・レオパレスリゾート)に出場し、プロデビュー戦で初優勝。「目標は上田桃子さんのように強く美しい選手」。将来の夢である米ツアー優勝に向け“ツヨカワ”現役女子大生プロの挑戦が始まる。
グアムでの逆転Vを「アイアンとパターがよかった」と振り返る村田。狭いフェアウェーと深いラフに苦しむ選手が続出する中、最終日は落ち着いたプレーで首位と3打差の12位から5バーディー、1ボギーと猛追。68をマークし、通算3アンダーで優勝。賞金200万円を獲得した。
デビュー戦Vの原動力は、2006年にこの大会を制した上田桃子(26)=フリー=の一言だった。昨年のトーナメントプロテストは最終ラウンドまで進むも不合格。「(プロテストは)誰でも受かる。落ちたのは練習が足りないから」。共通の指導者を通じて親交のあった“先輩”の言葉に一念発起した。毎日の練習に加え、体幹トレーニングなど体作りから見直した。山梨学院大ゴルフ部の河井譲監督(60)は「アパート近くを走る姿を度々見るようになりました。今回は難易度の高いコースを落ち着いて攻略できたことが良かった」と勝因を分析。ツアー出場権を獲得するためのクォリファイングトーナメント(QT)は最終88位と振るわなかったが、最終まで進出したことでツアープロとして単年登録が可能となり、プロデビューを果たした。
米国人の父と日本人の母の間に生まれたが、「東京育ちなので英語は全然ダメ」と笑う。タレントのベッキーに似ていると言われる容姿で現在発売中のスポーツ雑誌「Number」にも美女アスリートとして取り上げられた。「(美人と呼ばれることは)素直にうれしいけど、強さを伴わないとだめ」と表情を引き締めた。
9歳でゴルフを始め、中・高は石川遼らを輩出した杉並学院(東京)でゴルフ漬けの日々を送った。昨春「ゴルフ以外の世界も見たい」と山梨学院大に進学。今季レギュラーツアーは主催者推薦での8試合しか出られないが、今回の優勝で「ヤマハレディースオープン(4月・静岡)」「ほけんの窓口(5月・福岡)」の出場権を獲得。下部ツアーのステップ・アップ・ツアー(全14試合)を中心に戦う。
今季の目標は同ツアーでの優勝とトーナメントプロテストの合格。大学との“二刀流”となるが「どちらも大事。両立させたい」。大きな瞳を輝かせ、夢舞台に挑む。(大津 紀子)
◆村田 理沙(むらた・りさ)1995年6月22日、東京都生まれ。山梨学院大現代ビジネス学部1年。9歳から祖父母の影響でゴルフを始め、杉並学院中・高では4歳上の石川遼と共に練習。2009年、関東中学校ゴルフ選手権優勝、全国中学選手権2位。11年日神カップ優勝。ベストスコア66。得意クラブはショートアイアン。ドライバーの平均飛距離は240ヤード。趣味は映画観賞と買い物。好きなタレントは生田斗真。161センチ、48キロ。血液型0。
グアムでの逆転Vを「アイアンとパターがよかった」と振り返る村田。狭いフェアウェーと深いラフに苦しむ選手が続出する中、最終日は落ち着いたプレーで首位と3打差の12位から5バーディー、1ボギーと猛追。68をマークし、通算3アンダーで優勝。賞金200万円を獲得した。
デビュー戦Vの原動力は、2006年にこの大会を制した上田桃子(26)=フリー=の一言だった。昨年のトーナメントプロテストは最終ラウンドまで進むも不合格。「(プロテストは)誰でも受かる。落ちたのは練習が足りないから」。共通の指導者を通じて親交のあった“先輩”の言葉に一念発起した。毎日の練習に加え、体幹トレーニングなど体作りから見直した。山梨学院大ゴルフ部の河井譲監督(60)は「アパート近くを走る姿を度々見るようになりました。今回は難易度の高いコースを落ち着いて攻略できたことが良かった」と勝因を分析。ツアー出場権を獲得するためのクォリファイングトーナメント(QT)は最終88位と振るわなかったが、最終まで進出したことでツアープロとして単年登録が可能となり、プロデビューを果たした。
米国人の父と日本人の母の間に生まれたが、「東京育ちなので英語は全然ダメ」と笑う。タレントのベッキーに似ていると言われる容姿で現在発売中のスポーツ雑誌「Number」にも美女アスリートとして取り上げられた。「(美人と呼ばれることは)素直にうれしいけど、強さを伴わないとだめ」と表情を引き締めた。
9歳でゴルフを始め、中・高は石川遼らを輩出した杉並学院(東京)でゴルフ漬けの日々を送った。昨春「ゴルフ以外の世界も見たい」と山梨学院大に進学。今季レギュラーツアーは主催者推薦での8試合しか出られないが、今回の優勝で「ヤマハレディースオープン(4月・静岡)」「ほけんの窓口(5月・福岡)」の出場権を獲得。下部ツアーのステップ・アップ・ツアー(全14試合)を中心に戦う。
今季の目標は同ツアーでの優勝とトーナメントプロテストの合格。大学との“二刀流”となるが「どちらも大事。両立させたい」。大きな瞳を輝かせ、夢舞台に挑む。(大津 紀子)
◆村田 理沙(むらた・りさ)1995年6月22日、東京都生まれ。山梨学院大現代ビジネス学部1年。9歳から祖父母の影響でゴルフを始め、杉並学院中・高では4歳上の石川遼と共に練習。2009年、関東中学校ゴルフ選手権優勝、全国中学選手権2位。11年日神カップ優勝。ベストスコア66。得意クラブはショートアイアン。ドライバーの平均飛距離は240ヤード。趣味は映画観賞と買い物。好きなタレントは生田斗真。161センチ、48キロ。血液型0。